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たかだフレンド(東京・町田市)の仲間たちと。かつて佐藤琢磨が所属したクラブはレースが大好きだ
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たかだフレンドの高田雄司店長。「和地さんと佐藤琢磨。やっぱり勝負師として共通するメンタリティを感じます」
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マスターズ世界チャンピオンの証、青いアルカンシェルを身に纏う
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■出会いを糧に2008年もタイムに挑む
2007年の年明け、和地さんは2度目の骨折を経験する。「そのときは、"また2〜3年かかるのか"って思いました。でも、手術しなかったのが良かったのかもしれないですね。私はほとんどサプリメントを摂らないのですが、愛飲しているコラーゲンが効いたのかもしれないですね」と語る和地さんは、数ヶ月で自転車に復帰、そして2007年のマスターズ世界戦でも金メダルを獲得したのは承知のとおりだ。
和地さん自身「周りの人に助けてもらってばかりです。友達がいるから、闘う勇気が湧いてくるのだと思います」と語るように、自転車に乗るようになって多くの出会いがあって、それが和地さんの支えになってきた。例えば、元競輪選手で、交通事故の障害と闘いながらパラリンピックを目指す石井雅史さん。石井さんもまたマスターズのメダル獲得の常連さんだ。
「石井さんには、"日の丸をつけて戦う"ということはどういうことなのかを教えてもらいました。私の勤務する小学校にも来ていただいて、子供たちに話をしてもらったことがあるんです。そのときの石井さんの"あきらめない"というメッセージが印象に残っています。石井さんと知り合えたことで、以前とはまた違った気持ちでバンクに上がれるようになりました」
また、ロードでもよき友に恵まれた。なるしまフレンドの戸井麻里子さん、スペードエースの岡野尚美さんとは、3人で「オトコマエの走り」を目指しているのだそうだ。「"気風(きっぷ)のイイ走りは、負けても悔いが残らない。そんなレースをするのが誇り"と、戸井さんから教わりました。大きな包容力と根性を併せ持っている岡野さんにも、とても惹かれています」。
2008年の目標については「500mタイムトライアルで良いタイムを出したい」という和地さん。「メダルは後からついてくるもの。今までメダルが取れたのはラッキー」とも言う。そのために日々のトレーニング、バンクでの練習、そして500mTTを走り切る体力を付ける意味で、ロードレースにも参戦し続ける。
周囲の期待も小さくない。
「クラスの子供たちも、自分のことのように喜んで、誇りに思ってくれているみたいですね」。
たかだフレンドの高田雄司店長は、和地さんの意思の強さを次のように話す。
「言い訳せずに頑張っていると思います。そして集中力が高い。乗りたい、勝ちたいという意思が強いんでしょうね。そしてそのために徹底して、やる。その徹底の度合いが人と違う。そういう意味では佐藤琢磨に近いところがある。メンタルが先行していないと、勝てないんですよ。そうじゃないと、体が動かない」。そう、高田さんが例に挙げたF1ドライバーの佐藤琢磨も、かつてたかだフレンドで自転車競技に打ち込んだのだ。
2008年、和地さんは「良いタイムを出したい」というモチベーションで、三たびUCIマスターズ世界選に挑むだろう。その語り口はいつも優しいのだけれど、きっと「運と気合と元気魂」で己の目標を勝ち取って来るだろう。
2007年大会では「世界記録を出したら、ドーピング検査で720ドル取られたんです! そんなに現金持ってないからカード払いで(笑)」。自己負担で検査を受けなければ世界記録として公認されないという、笑って良いのかどうかわからないエピソードもあるのだが、その720ドルも今年はしっかり予算に入っているようだ。
text : Gen SUGAI
photo : Makoto AYANO
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