最近注目を集めつつあるカーボンナノテクノロジーを駆使し、一線級のレースバイクを作っているスイスの雄-BMC。スイスサイクリングテクノロジーという独自の技術によるクロスロックスケルトンと呼ばれるシートラグが印象的な個性派ブランドだ。 カーボンナノテクノロジーとは、カーボンナノチューブと呼ばれる五角形と六角形を組み合わせた形でカーボン原子が結合してできた物質に、カーボン繊維を固める時に使うエポキシ接着剤に混入させてより高い剛性を実現する技術である。自転車用素材への応用においては、BMCにフレーム素材を供給しているイーストンと、その他数社に限られているほどの先進技術だ。 トップグレードモデルとなるSLT01は、マイナーチェンジだけを施され08年もラインナップの頂点に君臨している。これはもちろん開発をサボったのではなく、それほど完成度が高かったと考えるべきだろう。マイナーチェンジは主に剛性面に注力され、BB付近のカーボン積層その他を見直した結果、剛性の大幅な向上が実現されたという。カーボンの特性を活かしきったその走りは、回転重視の走りでは振動減衰に優れ、パワーライディングでは剛性感あふれる反応性を示してくれるので、いつでも、どこでも、誰にでも、最高のライディングを楽しめるはずだ。