アルミフレーム台頭期と時を同じくして、他のメーカーがスローピングスタイルへと転換していくのを横目に、ごく一部の例外を除きコルナゴは、ホリゾンタルフォルムのカーボンフレームを主力としてきた。そして時は流れ、世間はいつの間にか、右を見ても左を見てもカーボンフレームばかりになり、ホリゾンタルやセミスローピングのバイクがめっきり多くなってきた。コルナゴが歩んできた道の正しさが、計らずも証明されたというわけだ。
名車・C40の後継機種として登場したC50とともに、現在コルナゴの主力として活躍しているエクストリームパワーは、その血統の優秀さを証明するかのように、数々の勝利を手にしている名車だ。他社のバイクと比べて明らかに細身なのに、ツァベルやペタッキといった超一流選手のスプリントに耐えうる剛性を備えているのは、使用しているカーボンの質の高さの証明である。
それに加えて、C50のチューブは内側にリブ構造を有し、ねじれ剛性を格段に高めることに成功している。内側リブ構造だと、チューブ断面積を小さくすることなく剛性を稼ぐことができるので、むやみな大径化も避けることができる。
ツァベルのバイクにはシマノのWH-7810カーボンがセットされているが、スプリント勝負に挑むステージではライトウエイト社のものが装着されているのが特徴的だ。契約上、チームに供給されるシマノのホイールで走って欲しいところだろうが、数年来ライトウエイトを愛用しているツァベルとしては譲れない部分があるのかもしれない。
古参の選手らしく、ハンドルバーはクラシカルな丸アーチ、サドルも無闇に軽さを追わず、居住性の高いモデルが選ばれている。ところで、ステム上にスペーサーがあるバイクが、今年はやけに多いように思えるのは気のせいなのだろうか?
細身と形容されることが多いものの、それでも近年、かなりマッシヴになってきたコルナゴではあるが、気持ちいいほど真っ直ぐなトップチューブと、もはやトレードマークとなりつつあるアンチインテグラルヘッドチューブが、いかにもロードバイク然とした雰囲気を漂わせている。
安易な懐古趣味ではなく、本当の意味での伝統主義というものを感じ取れる数少ない存在がコルナゴなのだ。 |
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