キャノンデールは、一年の雌伏の時を経て、バルロワールドとリクイガスという二つのプロツールチームへバイク供給を再開した。供給開始早々に、リクイガスのエース・ディルーカがジロを制し、今さらながら、キャノンデールの存在感を世に知らしめた格好になった。
今回キャノンデールは、スプリンター向けにカーボン&アルミハイブリッドのシステムシックス、ルーラーやオールラウンダーにはオールカーボンのスーパーシックスを用意した。その振り分けに忠実に、総合力のあるポッツァートは今ツールで、総炭素繊維製バイクの方を好んで使用していたという。
スーパーシックスのバックは、復活傾向にある二本シートステーになっている。が、取り付け位置はシートチューブのほぼ真後ろで、他に多く見られるようなチューブ脇ではない。二本ステーがふたたび増えてきたのは、ロードバイクらしいフォルムの追求が目的であろうが、ステー間距離を大きく取ることで、バックのねじれ剛性を向上させようという狙いもあるはずだ。それに対してキャノンデールは、根元の相当部分を一体化することで強化しているようだ。また、振動減衰性に優れるアワーグラスシートステーを変わらず採用しているところを見ると、バック剛性をむやみに追い求めてはいないのだろう。
キャノンデールが、大径アルミチュービングを引っさげてヨーロッパロードに参入してきた当時は、ヘッドからBBに向かって太くなる円錐形のダウンチューブが特徴だった。しかし、次第にチューブ両端の径差は小さくなり、このスーパーシックスでは、ほぼプレーンなチュービングになった。
ノーマルサイズのヘッドチューブが主流だった当時は、太いチューブが物理的に使えなかったということもあるだろうが、フレーム全体の剛性バランスを追求した結果の変遷と考えたほうが自然だろう。昨今のロードバイクシーンを俯瞰しても、かつて見られたような、極端な異形チューブは姿を消しつつある。 |
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