ソニエデュヴァルが駆るスコット・アディクトは、現在市場に存在するロードバイクフレームの中で最軽量の一つに数えられる。フレーム単体重量はわずか790gで、また新開発のIMPフォークも330gという驚異的な数字を叩きだしている。フレーム、フォークとも、もちろんエンドまでカーボン製だ。
チューブの接着には、従来までのウェルド-グリュード製法をさらに進化させた“IMP”(Integrated Molding Process=インテグレーテッド・モールディング・プロセス)を製法を開発、採用している。
それによってヘッドチューブ付近に使われる材料を11%削減することに成功し、大幅な軽量化が促進された。さらにHMFと呼ばれるハイモジュールのコンポジットファイバーに加え、新開発のHMXと呼ばれるコンポジットファイバーを使用することにより、従来比約20%もの剛性アップにも成功している。アディクトは、まさに最先端のカーボンテクノロジーの塊のような存在なのだ。
それに加えてアディクトには、フレーム一体型カーボン製リアエンドが採用されている。SCDS(Scott Carbon Dropout Sysrtem=スコット・カーボン・ドロップアウト・システム)と呼ばれるそれは、大幅な軽量化に貢献するだけでなく、強度面においても、アルミ製エンドよりも信頼性が高いことが、テストによって証明されている。
シートピラーは、シートチューブに被せる形式になっている。異形チューブの場合は特に、従来のような差しこみ式のピラーよりも固定力は高そうだ。
平地得意なミラーらしく、足元はマヴィック・コスミックカーボンアルティメイトで武装されている。重量的には不利な、ディープリムホイール仕様ながら、規定重量ギリギリの6.8kgに収まっているのはすごい。性能とは関係ないが、にょっきり飛び出たシートピラーの上に鎮座する、目一杯引かれたサドルや、相撲の仕切りもかくやというほどに、落差の大きいポジションなどなど、大柄な選手のバイクはいつ見ても迫力がある。
コンポには、プロトン唯一のスラムがチョイスされており、カンパニョーロとシマノに見慣れた(見飽きた!?)目には、とても個性的に映る。デビュー間もないスラムだが、目立ったトラブルも発生せず、高い完成度がうかがえる。
ミラーのバイクには、ツール明けにデビューが噂される新型モデルREDのプロトタイプがアッセンブルされていた。カーボン化された変速レバーや、見るからに試作品といった、表面仕上のされていないリアディレーラーなどが、レース機材の雰囲気を盛り上げていたのが印象的だ。 |
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