数年前のツールでは、打倒ランスの急先鋒に数えられていたマヨは、ここ数年不調に喘いでいたが、今年からソニエデュバルに移籍し、心機一転復調を期すことになった。ソニエデュバルのチームバイクは、昨年来スコットだが、CR-1チームイシューからアディクトに車種が変更されている。
外観的には、大きな差異のない両車だが、モノステーがコンベンショナルな二本バックに変わり、延長タイプのシートチューブが採用されるなど、細部に変更が施されている。もちろん、使われるカーボンはより高品質になり、製法もインプルーヴされた結果、アディクトはよりいっそうの軽量化と剛性アップがなされ、ますます戦闘力を増している。軽さで定評あるスコットなのに、前後エンドはもちろん、アウターワイヤー受けまでカーボン化されているから驚きだ。
マヨのフレームには、本人の名前はもちろん、オンドリのイラストが随所にあしらわれ、際立った存在感を漂わせていた。レースバイクになぜオンドリの絵が…? と不思議に思う向きもいるだろう。日本ならドラゴンとかタイガーとか、もっと迫力のあるモチーフを選ぶところだろう。しかし、ヨーロッパではオンドリは、勇猛果敢な動物の象徴であり、フランスなどでは国を象徴する鳥とされているほどなのだ。ニワトリではなくて、あくまでオンドリなので要注意。呼び方一つで雰囲気がかなり変わってしまうのだ。 イラスト以外のマヨのフレームの特徴としては、極端なまでに前上がりにセッティングされたハンドルバーを挙げることができるだろう。これはどうやら、マヨが落車で右手に負った傷と腰痛のせいで、本来のライディングポジションが取れなかったことが原因だという。小柄ながら前傾の強いポジションなので、両 手にかかる負担は確かに大きそうだ。
フレーム本体怖外では、市販が決まったマヴィック・コスミックアルティメイトがやはり目を引く。ハブからスポーク、そしてリムまでを完全一体構造(テンション構造ではない)にすることで、ディープリムによるエアロダイナミクスの追及はもちろん、軽さと駆動効率まで向上させた、正に究極のホイールだ。実際マヨもこの車輪を、山岳、平地を問わず使っていた。 |
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