ターマックの製作にはスペシャライズド独自の“Az1(アズワン)”と呼ばれる工法が用いられ、高弾性のE390カーボンで作られたフレームチューブは、それらを直接繋いでから接合部にカーボンシートを巻き付けて成型されているという。
これによりフレームは、ワンピースモノコックに近い状態となり、軽量化を実現しながらも高剛性が維持されている。その結果、フレーム単体で895g、フォークは335gという軽さに仕上がっている。
微かに湾曲したトップチューブは、ヘッドからシートチューブへと近づくにつれ細くなっている。まずデザインありきというより、これは、振動減衰特性の向上を狙ってのことなのだろう。シートステーが細身なのも、その方向性を裏書きしている。リヤトライアングルは、車輪がはまることによって、一種のトラス構造になるから、細めのチューブを使っても、剛性確保は比較的難しくない。
極太なダウンチューブとチェーンステーは、さぞかし高剛性だろうが、その分やはり、いかにカーボン製とはいっても、それなりの振動を伝えてしまうだろうから、上物に振動処理をさせるのは、間違ったアイデアではないだろう。もっとも、湾曲したチューブを使う場合は、それなりに複雑な応力計算が必要になってくるケースがまま見受けられるから、その辺りの味付けの妙に、各メーカーの手腕が発揮されることにもなってくる。
ゲロルシュタイナーのバイクで、一番注目されているのはやはりクランクだろう。とうとうシマノが、カーボンクランクの開発に乗り出したのだ。
外見的には、アルミ製の現行モデルとほとんど差異は見当たらない。気持ち太さが増しているか?まったりしたデザインは、初めからカーボン化を予想していたように、有機的で独特な雰囲気を発散している。チェーンリングもオーソドックスなデザインに戻った。 |
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