フランセーズ御用達といった感のあるラピエールは、現在チームに供給しているX-LITEの開発に、T3と呼ばれる新しいコンセプトを導入している。
このT3コンセプトとは、フレームチューブの各々の、カーボンファイバーの積層方向や肉厚を個別化、最適化し、三次元CADを使用して、使用環境に即したジオメトリーを実現することを意味し、その結果、従来品比約30%という、驚異的なフレーム重量の軽減に成功している。
限界性能が要求されるプロ供給品でも、フレーム単体重量はわずか860g(46cm)。それにイーストン製の、これまた290gと超軽量なフロントフォークがアッセンブルされ、プロトン指折りの軽さを実現している。またボトムブラケットには、カップを介することなく、シェルに直にベアリングを配置する構造を採用し、よりいっそうの軽量化に成功している。ちなみに使われているベアリングもわずか55gしかない。
ポジションやアッセンブルパーツもいたって普通だ。ハンドルバーやステムにプロが使われているのも、シマノユーザーのお約束。特にフランセーズは、開発面でのシマノとの関係が密だから、当然といえば当然のことなのだが。強いて特徴を探すとすれば、前下がりのステムを使っている点か。性能には関係ないが、水平ステムを見慣れた目には、少々格好悪く見えてしまう。
ラピエールは、アルミ全盛時代から一貫して、大径ラウンドチューブを使いつづけている。応力対応異形チューブ、特にメガチューブとも呼ばれた台形ダウンチューブは、剛性面で大きなアドバンテージを得ることができる反面、振動減衰性の低さは否めず、カーボン素材の台頭とともに、今では少数派になりつつある存在だ。
その動きに呼応して、大径ラウンドチューブが台頭してきている現在のロードバイクシーンを見るにつけ、ラピエールの先見性が実感できはしないだろうか。 |
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