昨年来、CSCの主力機として採用されているソロイストカーボンSLC-SL。サーヴェロの十八番ともいうべき、大胆極まりないエアロフォルムが、強烈な個性と高い戦闘力を両立している。

これほどまでに大きな断面積のダウンチューブを採用しながら、1kgを切るフレーム重量を達成しているのは、高弾性炭素繊維とフレーム製造技術の成熟の恩恵以外のなにものでもないだろう。この異形なダウンチューブの採用によって、縦方向はもちろん、BB付近のねじれ強さも充分以上に確保されていることは、平地のみならず山岳でも、このバイクにカンチェラーラが乗っていたことで推察できる。

エアロダイナミクスの追求は、ダウンチューブだけに止まらず、ヘッドやバックのチュービングにおいても徹底されている。特に、左右非対称シートステーは、リアホイールの回転が作り出すダーティエアを整流し、動的なエアロダイナミクスをも実現しているという。

二本バックへの回帰が散見される昨今でも、モノシートステーを守り続けているのは、こちらの方が空力で優っているためだろう。対照的に、というか必然的に、よりオールラウンドなキャラ付けがされているR3は二本バックになっている。

蛇足になるが、これら2台のバイクの共通点は、剛性確保のためにダウンチューブ~チェーンステーの構造の堅牢化に留意していることだ。つまり、デザインの多少の差異こそあれど、フレームの根幹部分に最大公約数的設定を施し、上物で性格を分けている。

アッセンブルパーツ面では、特別目立つポイントはない。が、前下がりデザインのステムが使われているのが目を引く。フルオーダーフレームではないために、ポジション出しに苦労してのことかもしれない。

個人TTの世界チャンピオンだけに、大柄であることを差し引いてもポジションはかなりの前傾が深い。それに、乗り手の素性を裏書するような、ソロイストのエアロスタイルと、超ディープリムのホイールが加わって、プロ選手機材らしい迫力が見る者の目を引くバイクだ。
フレーム:
フォーク:アルファQGS-10
コンポ:シマノデュラエース
ホイール:ジップ808
タイヤ:ヴィットリア・コルサCX EVO
ハンドルバー:FSA・RD200
ステム:FSA・OS115
シートポスト:オリジナル
サドル:セライタリア・フライトクラシック
ペダル:スピードプレイ・ゼロチタニウム
 
トム・ボーネン:スペシャライズド・ターマックSL
ピエトロ・カウッキオーリ:LOOK 595
ロジャー・ハモンド:ジャイアント・TCR アドヴァンスドチーム
ブノワ・ジョアシャン:BMC SLT01
デーヴィッド・ミラー:スコット・アディクト リミテッド
ダヴィデ・レベッリン:スペシャライズド・ターマックSL
ニコラ・ヴォゴンディ:MBK RD-1200
ピーター・ウェーニング:コルナゴ・エクストリームC
ダミアーノ・クネゴ:ウィリエール・チェント
ダニーロ・ディルーカ:キャノンデール・システムシックス
ステファノ・ガルゼッリ:デローザ・アイドル
パリデ・グリッロ:コルナゴ・プレジデント
ミハイル・イグナティエフ:コルナゴC50
フランコ・ペッリツォッティ:キャノンデール・スーパーシックス
ジルベルト・シモーニ:スコット・アディクトリミテッド
   
クリストフ・モロー:b’トゥイン レーシングFC700 PRO07
ファンミゲル・メルカド:MBK RD1200
アレクサンドル・ヴィノクロフ:BMC SLC01
ファビアン・カンチェラーラ:サーヴェロ・ソロイストカーボンSLC-SL
セバスティアン・シャバネル:ラピエールX-LITE
マークス・フォーテン:スペシャライズド・ターマックSL
アレッサンドロ・バッラン:ウィリエール・ルロワXL
カデル・エヴァンス:リドレー・ヘリウム
ミカエル・ラスムッセン:コルナゴ・エクストリームC
デヴィッド・ミラー:スコット・アディクト リミテッド
トム・ボーネン:スペシャライズド・ターマックSL2
アルベルト・コンタドール:トレック・マドン6.9プロ
アレクサンドル・エフィムキン:キャノンデール・スーパーシックス
ロバート・ハンター:キャノンデール・システムシックス
リーヴァイ・ライプハイマー:トレック・マドン6.9PRO
イバン・マヨ:スコット・アディクトリミテッド
フィリッポ・ポッツァート:キャノンデール・スーパーシックス
マイケル・ロジャース:ジャイアント・TCRアドヴァンスド チーム
アレハンドロ・バルベルデ:ピナレロ・プリンスカーボン
エリック・ツァベル:コルナゴ・エクストリームパワー
アイマル・スベルディア:オルベア・オルカ
 
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