かなり浅曲がりのハンドルバーを使っているのがまずは目を引くヴォゴンディのMBK(エム・ベー・カー)。ステムは短く、サドルも前乗り気味にセッティングされていて、ポジションはコンパクトな位置関係になっている。ヨーロッパ人は足長短胴とはいえ、小柄でも手はそれなりに長いから、一見競輪風なこうしたポジションになる選手はやはり珍しい。
また、STIレバーはアップライトに装着されているのに、ハンドルバーはやや前下がりになっているのも興味深い点だ。プロ選手ならではの、ポジショニングの微妙さが伝わってくる部分だ。
ポジショニングとは対照的に、アッセンブルはごく普通だ。変速&シフトアウターに、ケブラー製とおぼしきものが使われていることと、旧型ペダルのPD-7850が目を引く程度だ。アウターワイヤーはともかく、シーズン幕開け早々ということもあり、ペダルは供給が間に合わなかったのかもしれない。シーズン開幕直後ということが、やはり関係しているのか、フォークコラムもまだ調整幅に余裕が残されている。
MBKの特徴でもある、スネークアイズと呼ばれるフレームチューブ各部に施された双胴デザインは、剛性を確保しながらも、高い振動減衰特性を両立するのに適しているという。また、トップチューブからシートステイへの湾曲したデザインも、振動減衰の向上に役立っているという。
パリ~ニースの後に待ち構えている春のクラシックの、目まぐるしく変わる天候と、石畳に代表される悪路は、MBKお得意のシチュエイションということになりそうだ。 |
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