シーズン初めということもあり、パリ~ニースでボーネンが乗っていたのは、いたってノーマルなターマックSLだった。
ツール・ド・フランスで駆っていたターマックSL2との外見的な相違点は、スローピング角度とバックステーだ。SLのそれは、シートステイとの接合部分はより内側にあり、よりベンドしたデザインになっているのが解る。ステイ自身の太さは、後継機のSL2とあまり変わっていないから、振動減衰性に振ったコンセプトであることが伝わってくる。
また、スーパーオーバーサイズのヘッドベアリングをヘッド下側に採用したSL2と違い、上下オーバーサイズのSLのヘッドは必然的に微かに細く、相対的にダウンチューブも径が小さい。もっともそうした味付けが、ボーネンのお気に召さなかったのか、彼の地元ベルギーのビッグレース・ロンド・ファン・フラーンデレンでは、彼専用にアルミバイクが用意されたのは公然の秘密だ。
この時期のボーネンのバイクのアッセンブルの特徴はハンドルバーに見られる。一見して判る超浅曲がりのバーは、間違いなく一品ものの専用品。
長身のボーネンが、これほど浅曲がりのバーを使うのは、かなり例外的なことだ。もっともTDFの頃になると、ほとんどノーマル(とはいえそれでもやや浅いが)なバーに変更していたから理由は定かではない。参考までに、ジロではディルーカもこれに酷似したバーを使っていた。
サドルは徹頭徹尾サンマルコ・リーガルの表皮を張り替えて使用。擦れて色が落ちているのはご愛嬌だ。 |
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