スコット・アディクトのホワイトカラーバージョンは、ジロでのシモーニの他に、ツールでデヴィッド・ミラーとイバン・マヨにだけ供給されたスペシャルモデル。フレームのそこかしこにスパイダーマンなどのキャラがあしらわれている上に、ジロを制した証として、サドルやロゴにピンクが配色されていることもあって、ポップな雰囲気にまとめられている。
かなり小柄なシモーニではあるが、サドル~ハンドルの落差はかなりのものだ。しかし手足が長いとは言え彼の体格で、これほど深い前傾姿勢を取るのは、やはり少々無理があるようで、ハンドルバーに極度にドロップが小さいスペシャルバージョンを使い、なんとか帳尻を合わせている。
ここまでしてアップバーをグリップするポジションを優先させるのは、ヒルクライマーのシモーニならではといったところか。
シモーニのバイクは、アッセンブルパーツにいくつかの特徴が見受けられる。コンポーネントは契約メーカー・スラムのフォースをもちろん使っているが、ブレーキレバーがアルミ製とおぼしきものに変更されているのが目に付く点だ。また、変速用レバーも、本来マグネシウム製のものがカーボンに置き換えられている。おそらくはスラムREDの内部機構で作られたテストモデルなのだろうが、チームのエース格・シモーニにテストモデルを使わせるのはかなり珍しい。
そしてホイールはお馴染みのマヴィック・キシリウムESだが、スポークには08年デビューの新型車輪・R-SYSのトラコンプスポークが使われていることに注目だ。ジロの時期ではまだ実戦デビューすらしていなかったことを考えると、スポークの最終テスト的な意味合いがあったのだと推測される。
また、ペダルはタイムの旧型モデルのインパクトがチョイスされているのは、シモーニ自身のこだわりだ。現行モデルのRXシリーズが登場した年からずっと、一貫してインパクトを使い続けている。 |
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