アルミに並々ならぬこだわりを見せていたキャノンデールが、満を持して登場させた実戦的フルカーボンバイク・スーパーシックスは、デビュー早々多くの勝利を記録し、そのハイパフォーマンスを実証してみせた。
走りの要であるBBからチェーンステイを一体構造にし、それに加えてダウンチューブやチェーンステイの断面二次モーメントを大きくする、アルミ以上の高剛性と反応性を実現することに成功している。一方、相対的に細身なシート&トップチューブは、フレーム全体の剛性バランスを整えることに貢献している。
アワーグラスデザインのシートステイは、カーボンへの素材の置き換えと、やや細めのフォルムによって、無類のショック吸収性を発揮する。と同時に、リヤホイールの路面追従性を高めることにも貢献している。せっかく無駄なく伝達されたペダリングパワーも、車輪自体が路面に接触していなければまったくの無意味だ。
また下側のヘッドベアリングの1.5インチ化は、フロントフォークの剛性を飛躍的に高め、より堅牢さ増したメインフレームとの絶妙なバランスが保たれている。ベアリングサイズの変更によって、フォーク根元の強化がされ、フォーク先端をナロウにしても、剛体としての役割が損なわれなくなったことは、ショック吸収性の向上という副産物をも生み出している。
ペリゾッティの愛車は、レーシングサイクルの見本のような仕上がりを見せている。サドルやブレーキレバーも、いたってセオリー通りのセッティングがされ、外見的な破綻はどこにも見受けられない。
わずかにアップライトにセッティングされた深曲がりのハンドルバーは、落差の大きいポジションも相まって、深いクラウンチングスタイルを実現し、いかにもプロ選手のバイクといった佇まいだ。
自転車は、クルマやモーターサイクルとは違い、乗り手のポテンシャルがそのまま形になって現れてしまうところが難しくもあり、また、楽しいところでもある。 |
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