通常C50やエクストリームを使うコルナゴユーザーにしては珍しく、プレジデントを駆るのはパナリア所属の選手、パリデ・グリッロ。このプレジデントは、カタログ上では前記モデルの下位にある車種である。中堅チームのパナリアとはいえ、フレーム供給で差別されているわけではないだはずだから、グリロ自身が気に入って、わざわざ選んで乗っているのだろう。
プレジデントは、コルナゴの他のカーボンモデルとは異なり、モノコック製法で作られている。モノコックの特徴である、デザイン的自由度を活かしたそのフォルムは流麗で美しく、独特の存在感を漂わせている。
モノコックフレームは、一般的なチューブラーフレームに比して、剛性の適正配分が難しく、また、ショック吸収性に劣ることが多いとされてきた。
しかし、最近のカーボン成型技術の向上は、モノコックフレームの性能を大幅に引き上げ、その結果、実戦使用に耐えうるモデルが多く世に出るようになった。
このプレジデントの場合も、コルナゴとしては大径チューブを前三角に採用し、よりソリッドなペダリングフィールが実現されている。またバックには、定評あるBステイとHPチェーンステイがスペックインされているから、反応性やショック吸収性の高さに関してもまったく問題はないだろう。フロントフォークにはもちろん、コルナゴの代名詞的存在の、スターカーボンがチョイスされている。
コンポはカンパニョーロ・レコード、ハンドル周りはITM、ポジションは低く遠く、いわゆるプロ仕様バイクの見本のような仕上がりである。サドルにサンマルコのマグマを使っているのが少々珍しいか。どちらかというとMTBでよく見かけるモデルだ。ペダルも、すっかり少数派になってしまったプロフィットが使われている。
ステム上にほんの数ミリ残されているスペーサーが、グリッロのポジションへのこだわりを感じさせる。 |
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