フルカーボンモデルのスーパーシックスがデビューしたにも関わらず、ディルーカは、カーボンアルミコンポジットのシステムシックスで2007ジロ・デ・イタリアを制覇した。
シートチューブとリヤ三角がアルミのシステムシックスのよりソリッドなライディングフィールを好む選手は、ディルーカを含め決して少なくない。アルミを知り尽くしているキャノンデールが作り上げたバイクだけに、システムシックスにもまだまだアドバンテージはあるのだろう。
システムシックスのトップチューブは、縦方向の応力への抵抗力を持たせるためにオーバル形状になっており、極太ダウンチューブがもたらす剛性感を、さらに一層高めることに貢献している。フロントフォークは通常サイズのヘッドベアリング仕様だが、それでも剛性的に不満がでないのは、やはりフレームとのバランスが絶妙だからなのだろう。
アルミのバックは、シート&チェーンステイとも平均的な太さで、リヤ全体で剛性とショック吸収の役割を果たしていることがよく解る。シートステイにショック吸収、チェーンステイに剛性確保と、役割分担させているスーパーシックスとは好対照だ。この辺りの味付けに、アルミオーソリティとしてのキャノンデールの経験が活かされている。
クネゴやシモーニと並び、“イタリアちびっ子トリオ”の一翼を担うディルーカだけあって、バイクはとてもコンパクト。前傾度合いもクネゴ並みで、ハンドルバーはシモーニと同じく、特別あつらえの超ショートリーチものを使っている。シモーニのそれとは、微妙にシェイプが違っているように見えるから、きっとディルーカ用の一品物なのだろう。かつてチポッリーニなども、一品物のハンドルバーを愛用していたことが思い出される。もっとも彼の場合は、深曲がりのバーだったが。
おまけにバーがアップライトなせいで、ブレーキレバーがかなり上向きになっていて、お世辞にもカッコよくないはずなのだが、それなりに決まって見えてしまうところがプロバイクだ。 |
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